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民主化が進むミャンマーで、国民の9割を占める仏教徒と、少数派のイスラム教徒が衝突するなど、宗教間対立が先鋭化している。同国の仏教界は、影響力を拡大している急進派の仏教団体について、一部の僧侶らがイスラム排斥の過激な言動を繰り返しているとして、活動を禁止した。

 ミャンマー最大都市のヤンゴン中心部で5月9日夜、過激派仏教徒らが、イスラム教徒の住宅を囲み「不法移民をかくまっている」と主張。イスラム教徒1人が負傷し、警察が威嚇射撃で対応した。暴行容疑で、現場にいた仏教僧2人ら、7人に逮捕状が出た。

 ミャンマー西部ラカイン州では2012年、仏教徒とイスラム教徒少数民族ロヒンギャが衝突し200人以上が死亡。昨年10月には同州の警察施設などが襲撃され、国軍は報復にロヒンギャ掃討作戦を行った。人口増大するイスラム教徒を脅威と見る仏教徒らが、排斥の動きを強めている。

 こうした中、仏教僧の最高管理組織(通称・マハナ)は5月23日、急進派の仏教団体「民族と宗教保護のための委員会」(同・マバタ)に、名称を使った活動の禁止を発表。マバタのアシン・ソパカ幹部は産経新聞に、「理由は明示されなかったが、決定には従う」として、7月15日までに全国に設置した看板などを撤去する方針を示した。

 ただ、「全国組織は維持し、信仰と活動もこれまで通り継続する」とも。最近の宗教間対立は「メディアが大げさに伝えているだけ」と主張。「私たちは全ての宗教を受け入れて共存を目指している」とする一方、「世界を見渡しても、問題を起こしているのはイスラム教徒が多い」と持論を展開した。

 マハナは今年3月、マバタに所属し、イスラム排斥の扇動的な言動が注目されるウィラトゥ師について、一年間の説法禁止命令を出した。だが、地元メディアによると、同師は体裁を変えて活動を続けている。

 マバタは5月28日、名称を「ブッダ・ダーマ慈善活動財団」に変更する、と発表した。

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/170530/wor1705300043-n1.html

ロヒンギャの人達、日本で難民として少人数受け入れていますね。何の組織に於いても、急進派は暴力的ですね。

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