北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させるなか、アメリカ国防総省はアメリカ本土に向かってくるICBM=大陸間弾道ミサイルを迎撃ミサイルで撃ち落とす実験に成功したと発表しました。これに対して北朝鮮は強く反発すると見られ、さらなる弾道ミサイルの発射などが懸念されます。

アメリカ国防総省は30日、アメリカ本土に向かってくるICBM=大陸間弾道ミサイルを、西部カリフォルニア州のバンデンバーグ基地に配備する地上配備型の迎撃ミサイルで撃ち落とす実験を実施し、成功したと発表しました。

これに対して、北朝鮮はこれまでのところ反応を示していませんが、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、ことし元日の演説で、初めてとなるICBMの発射実験の準備が「最終段階に入った」と述べています。

また、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、ことし1月、「アメリカがわれわれのICBMの迎撃を試みれば、戦争の導火線に火をつけることになる」とけん制したほか、31日付けの論評でも「最高首脳部の命令に従って、任意の時刻、場所からICBMの発射実験を行う準備ができている」と改めて強調しました。

北朝鮮は29日発射した弾道ミサイルについて、海上の艦船も狙う精密誘導システムを導入した新しい弾道ミサイルだと主張し、朝鮮半島周辺の日本海に空母2隻を展開して圧力を強めるアメリカ・トランプ政権への対決姿勢を鮮明にしています。

このため今回アメリカが3年ぶりに地上配備型の迎撃ミサイルの実験を行ったことに、北朝鮮は強く反発すると見られ、核・ミサイル開発を加速させるなかで、さらなる弾道ミサイルの発射などが懸念されます。

NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170531/k10011001141000.html

北朝鮮の反応はいかに?

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