（動画=YouTube）
https://youtu.be/A9ZD-sZdHSo


＜アンカー＞
ある在日僑胞の女性が、いわゆる『嫌韓資料』を配布してきた会社を相手にした5年にわたる法廷闘争の末、最近勝訴したことがありました。

その後、どうなったのでしょうか？

KBSが会社の対応を確認してみたところ、反省はおろか、より酷くなりました。

敗訴した後も200件以上の資料がさらに配布されたうえ、この女性に対するいじめ、特に辞職を迫る内容が多かったのです。

東京からファン・ヒョンテク特派員です。
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＜レポート＞
大阪のある不動産会社。

2013年から社員教育と言いつつ、いわゆる『嫌韓資料』を配布してきました。

「韓国人は野生動物」、「在日韓国人は死ね」などの嫌悪語句が載せられた資料です。

「慰安婦の強制連行は嘘だ」、「実際は高給取りで、贅沢な生活をしていた売春婦」としながら、歴史歪曲も躊躇しません。

＜Aさん（在日韓国人3世）＞
「ほぼ毎日資料が配られました。最初は衝撃が大きすぎて、どうすればいいのか分かりませんでした」

たまりかねた在日韓国人社員のAさんは、会社を相手に訴訟を起こし、5年にわたる長い法廷闘争の末、今年の7月、一部勝訴しました。

＜Aさん（在日韓国人3世）＞
「許せませんでした。なぜこんなことをするのか、なぜ辛い思いをしてきた人たちを改めて傷つける必要があるのか」

訴訟では勝ちましたが、苦痛はより大きくなりました。今月6日、Aさんが裁判所に出した控訴理由書です。

1審の判決以降も会社は社員たちに感想文を書かせた後、これを皆で回し読みしていました。

「訴訟の背後に日本を貶める反日組織が隠れている」、「原告側は国家転覆を企てるテロリスト」となっています。

「迷惑をかけた会社に通い続ける姿はうんざりする」、「在日韓国人の機嫌を伺えないので会社を辞めてほしい」というコメントも数多くあります。

社員たちを動員していじめと個人攻撃、そのうえ退社まで促したのです。

このように、ばら撒かれた資料は4か月間で204件に及びます。

＜Aさん（在日韓国人3世）＞
「同僚たちも皆弱者ですから。私としては生きている間、戦い続けるしかありません」

被害女性と会社側は、共に1審判決を不服としました。

「差別をやめて」という一在日韓国人の苦しい戦いは、来年1月から始まる控訴審裁判で改めて法の審判を受けることとなります。

東京からKBSニュース、ファン・ヒョンテクでした。

KBS（韓国語）
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=5053473&