防衛省が航空自衛隊の地上防空レーダーのタイへの輸出に向け、来月下旬に予定される入札に参加することが26日、分かった。平成26年4月の防衛装備移転三原則の閣議決定で防衛装備輸出に道を開いて以降、東南アジア向けの大型輸出計画は初めて。東南アジアに自衛隊の基幹装備を輸出できれば中国に対する強い牽制(けんせい)となるが、タイが対中配慮から導入に二の足を踏むとの懸念もある。

 防衛省はこれまで英国向けの海上自衛隊哨戒機やオーストラリア向けの海自潜水艦の輸出で競合国に敗れるなど失敗が続き、大型装備の輸出に成功した事例はない。タイへのレーダー輸出は当面想定される大型案件としてはラストチャンスと位置づけられる。

 タイに輸出を計画しているのは空自のレーダー「FPS-3」。三菱電機が製造し、空自は3年から運用を始め、全国7カ所で外国航空機の領空侵犯や領空接近に備え警戒監視にあたっている。

 FPS-3はアンテナを回転させずにさまざまな方向にレーダー波を照射し、多方向からのレーダー波も受信できる高性能のアクティブ・フェーズド・アレイ方式を採用しているのが特徴だ。航空機などの探知・追尾能力に優れている。

タイ空軍のレーダーは老朽化し、タイ側から空自のレーダーを導入できないか打診があり、防衛省はFPS-3に改修を加えた上で輸出する方針を固めた。タイは3基のレーダーを導入する計画とされ、3基とも別々の国から輸入する可能性があり、イタリアなど欧州勢も入札に参加する厳しい受注競争が予想される。

 中国が南シナ海で人工島造成や軍事拠点化を進める一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の囲い込みも図る中、防衛装備を通じた加盟国との安全保障協力の強化は対中牽制の意味合いも大きい。南シナ海で警戒監視の強化を目指すフィリピンに今年3月、海自の練習機「TC90」を貸与したのもその一環だ。

 タイへのレーダー輸出が実現すれば、レーダーの運用・整備での自衛隊による教育訓練や人材育成で継続的に連携を強めることができ、中国空軍の動向に関する情報共有も期待できる。

 ただ、タイは今年に入り中国から通常動力型潜水艦1隻を購入する契約を結び、中国との関係も深めており、中国が空自レーダーを導入しないようタイに圧力をかける恐れもある。

産経新聞
http://www.sankei.com/politics/news/170827/plt1708270004-n1.html

中共に技術が流れることは想定してますよね、当然。民主党時代に機密文書が中共に流れているので、むこうもわかっているとは思いますが。

2chの反応

>ダメ元なんだからやるだけやった方がいい
それによって現状より悪くなることはない

>金額でも性能でも負けだろ
本気で戦争を考慮してる国の装備品は質が違うよ

>最新を輸出するわけないだろw

>タイはシナからも兵器類を購入してなかったか?
3年前のはいえ、技術が漏れる可能性もある。
その辺は良く解ったうえでのことなんだろうなぁ。

>一応入札に参加したぐらいの姿勢だろ
旧式とは言え警戒管制レーダを親中派だかなんだか分からん国に輸出は出来ない

>何でもホイホイやってやる事が良いことではない。外国間の信頼関係なんて金があっての信頼だろ、特に発展途上国なんて。タイ経由で中国に漏れる事は想定しておけよ

>これは中国に技術抜かれちゃうねw

>オーストラリアの潜水艦は建造技術を取られるから
やるべきではなかったが
(取られても見合うだけの戦略や国益があるなら別だが)
タイへのレーダーはAESAを作れるとこは元々作れるんだから
メリットとリスクを考えればやった方がいい

>このスレで懸念してる様な事は、当然織り込み済みだよ
FPS-3はそもそも型落ちだし、いわゆるモンキー化も行うだろう

寧ろ懸念は、産経の記事が状況を混乱させる事だ笑

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