世界一の投機家として著名なジョージ・ソロスには、もう一つの顔がある。
 「民主化」運動を支援し、東欧諸国には大学を寄付し、反政府運動の影の指導者として暗躍した。
 ウクライナの反ロシア暴動でも、資金を提供したといわれ、プーチンのロシアからの敵視されてきた。

 2016年の大統領選挙中は、トランプを「詐欺の天才。インチキの独裁者」と批判し、ヒラリー・クリントンを熱心に応援し、全米のリベラル、左翼、人権活動家からは人気を集めた。

 ソロスはテロリストだ、というのは彼のリベラルな政治運動への資金提供などによる支援が、まわりまわって世界のテロリストを助長し、結局はアメリカ社会の安定をそこなったとするもので、ホワイトハウスのネットにある署名欄で、「ジョージ・ソロスはテロリストだ」とする嘆願要求キャンペーンは8月20日に開始された。

 
9月1日までにその署名が11万人を超えた(ワシントンタイムズ、9月2日)。英語版プラウドでも「7万人を超えた」(同紙、9月1日)としている。

 制度上、署名が1ヶ月以内に三万人を超えるとハワイとハウスは調査にはいる建言があり、司法省がこの嘆願を認めるとなると、ソロスならびに彼の設立した政治寄金、諸団体の資金が凍結される。
 はたして、そのような状態にまでなるか、どうか。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み
http://melma.com/backnumber_45206_6577987

本当にテロリストと指定されたら、世界各地の民主主義擁護団体や人権団体には大ダメージですね。

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