この微妙な時期にシンガポール首相が北京へ行くと
  予期せぬ出来事。王岐山がリーシェンロン首相の前に現れた
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 チャイナウォッチャーにとって、一種衝撃である。
 党大会を前にした微妙な時期に、訪中したのはシンガポールの李顕龍(リーシェンロン)首相である。
 9月20日、予定になかった王岐山(政治局常務委員。中央規律委員会書記。事実上のナンバーツー)が会見場に現れた。事前の会見リストに王の名前はなかった。

 シンガポールは親中派国家とは言えず、米軍空母寄港を認め、また台湾との共同軍事訓練ばかりか、台湾からの戦車輸送を香港で数ヶ月も足止めされる嫌がらせも受けた。
 しかもリーシェンロン首相は首相就任直前の2004年に秘密裏に台湾を訪問している。そのうえ、五月の「一帯一路」フォーラムにもリー首相は欠席している。

 
 国内でもシンガポールは民主主義を装った独裁国家であり、国家ファンド「テマサク」といえば李光躍(リーカンユー)初代首相一族が支配する。李亡き後、お家騒動で揉めていることは世界のジャーナリズムが報道した。

 王岐山といえば、汚職摘発に辣腕を発揮して国民の喝采を受けるものの、共産党幹部からは疎んじられ恐れられ、神出鬼没。数ヶ月動静が伝わらないことも屡々。そして内規にあるように、定年を過ぎた王岐山(68歳)は、次期党大会でも勇退か、居残りかがチャイナウォッチャーの間では大きな話題となっていた。

 ただし王岐山は2008年から11年まで、中国シンガポール共同委員会の議長を務め、シンガポール問題では一家言を有すると言われる。

 シンガポール首相は、王岐山との会見では「初代首相の英明さ、先見性をほめあげる会話だった」などとさかんに煙幕を張ったが、なにがしかの党大会前の予兆を掴んだと考えられる。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み
http://melma.com/backnumber_45206_6585902

何かあるのでしょうか?党大会でサプライズ人事がありそうです。

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