プーチン
ロシアのプーチン大統領はベトナムで10日に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を前に、読売新聞などAPEC加盟国の主要メディアに「共に繁栄と調和のとれた成長に向かおう」と題する論文を寄稿した。

 プーチン氏は、APEC加盟国を一つの貿易圏にまとめる「アジア太平洋自由貿易圏」(FTAAP)の創設構想について、「(ロシアの)利益にかない、急成長するアジア太平洋市場でロシアの立場を強めるチャンス」と評価し支持を表明した。

 論文でプーチン氏は、ロシア極東の発展を「21世紀の国家的な優先課題」と強調し、極東と日本や中国、韓国の結びつきを強めることに意欲を示した。そのためにエネルギー供給や交通分野などの社会基盤(インフラ)の整備を提案した。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/20171108-OYT1T50161.html?from=ytop_main4

 「共に繁栄と調和の取れた成長に向かおう」

 ベトナムのダナンでもうすぐアジア太平洋経済協力会議(APEC)の25回目の首脳会議が開かれる。

 APECは参加各国に、経済や社会、環境、文化など様々な問題について議論し、立場を調整する機会を提供しており、我々は高く評価している。参加国は政治状況に左右されず、全会一致と自発性、互恵と歩み寄りの原則に基づく協力を目指している。これこそが「APEC精神」と呼ぶべき独特のものだ。

 極東という大きな可能性を秘めた広大な地域を領土に持つユーラシア最大の大国として、ロシアはアジア太平洋地域の明るい未来と、持続的で包括的な成長が地域の隅々に行き渡ることを望んでいる。それを達成するカギとなるのは、オープンで互恵的な、世界貿易機関(WTO)の普遍的なルールに基づく効率的な経済統合であると考えている。

 我々はアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の創設を支持する。それは我々の利益にかない、急成長するアジア太平洋の市場で我々の立場を強めるチャンスとなるからだ。過去5年間でロシアの対外貿易においてAPEC諸国の占める割合は23%から31%に伸びた。輸出は17%から24%に増えた。しかしこれでとどまるつもりはない。

 FTAAPを創設する壮大なプロジェクトはアジア太平洋地域やユーラシア地域の統合で得られた経験を考慮しながら進めなければならない。考慮すべき統合にはロシアとアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスが加盟する「ユーラシア経済同盟」が含まれる。この同盟はダイナミックに発展しており、関心を持つ国々や組織と関係を築く用意がある。今年のAPEC議長国ベトナムは「ユーラシア経済同盟」と自由貿易協定を結んだ最初の国だ。その結果、我々の貿易は目に見えて伸び多角的になった。つい最近、中国と貿易経済協力協定を結ぶ交渉が終わった。シンガポールとは交渉が始まり、東南アジア諸国連合(ASEAN)との間では自由貿易協定の締結について検討している。

 大ユーラシア・パートナーシップの創設についても述べたい。「ユーラシア経済同盟」と中国が目指す「一帯一路」を基盤に、このパートナーシップを作り上げるよう提案している。これは柔軟な今日的なプロジェクトであり、他の国々にも開かれている。

 輸送、通信、エネルギー分野を含めて社会基盤(インフラ)を複合的に発展させることは効果的な統合の基盤となる。ロシアは現在、極東で港湾と空港の施設更新を積極的に進め、大陸横断鉄道を発展させ、新たな石油・ガスパイプラインを建設している。経済と市場を結びつける2国間・多国間のインフラ整備事業を実現させたい。その中にはロシアと中国、日本、韓国をつなぐ(電力)エネルギーの「スーパー・リング」や、サハリンと北海道の間の輸送路が含まれる。

 我々は、シベリアと極東地域をアジア太平洋地域の経済システムと統合させることに特に関心を持っている。それは(シベリアと極東)地域への投資の魅力を高めるような政策を進め、ロシア企業を国際的な工業生産体制に組み込むことだ。

 ロシアにとって、極東発展は21世紀の国家的な優先課題だ。それは極東に「成長の地域」を創設し、大規模な天然資源開発を行い、高度先端技術分野を支援することだ。そして人材育成や教育、保健、競争力ある科学研究センターの設立などのため投資することだ。

 APEC諸国をはじめとする外国のパートナーが、こうした計画とプロジェクトの実現に向けて積極的に参加することを期待する。ウラジオストクで毎年開かれる東方経済フォーラムへの外国からの参加者は、ロシアの計画の将来性と実現の可能性をすでに確信しているだろう。

 われわれが同じく真剣に目指しているのは、APECの経済統合のプロセスに中小企業を引き込み、女性が経営する企業や若者によるベンチャー企業を支援することだ。そしてもちろん人的つながりの強化、科学と教育分野での交流の拡大を特に重視している。また将来的には、アジア太平洋地域に共通の教育の場を作ることを目指しており、(ウラジオストクの)極東連邦大学はその拠点のひとつになるかもしれない。

 ダイナミックな時代に合う最重要課題は、技術革新の支援に効率的に協力していくことだと考えている。これについてロシアは、一連の具体的な提案を行っている。すなわち、デジタル経済・通商の規則の統一、各国間の技術標準の調整、先端技術市場形成の戦略の調整、デジタル空間の統一概念の創出だ。住民サービスの電子化でもパートナーたちと我々の経験を共有している。さらにAPECの枠内で、国際情報セキュリティーやコンピュータープログラムを防御する問題について協議を始めるよう提案している。

 さらにAPECの全てのパートナーに共同対処が求められる問題がある。それは自然災害や大きな事故、感染症の蔓延や大流行を予防し被害を抑えることだ。食品の安全の問題にも共同で取り組まなければならない。アジア太平洋地域で急速に伸びる、良質で健康的な食品の需要をどう満たすか考えなければならない。ロシアは穀物、植物油、魚介類などの輸出量で世界のリーダーだ。APECの隣人のため、クリーンな食品の主要な供給者になりたいと考えている。そのために農産物の生産量を増やし、生産効率を高める施策を講じている。

 ダナンで近く開かれる首脳会議で、以上のような諸問題について有意義な対話をしたい。力を合わせて(アジア太平洋)地域の安定しバランスの取れた調和のある成長を守るという課題をしっかり解決し、繁栄を達成すると確信している。ロシアはこうした共同作業を行う用意がある。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/20171108-OYT1T50162.html

ロシアとしては極東地域を活性化させ、中共の領土野望を防ぎたい一面もあるのでしょうね。

掲示板の反応

>確かに、ロシアが変われば、世界は変わる。
先ず、それには、信用を得なければ何にもならない
特に約束を守れる国に信用を得る為には、自己犠牲を
自らしなければ、何処にも得られない。
北方領土の完全返還位しなければ、
ロシアの信用は、得られない位に、今、ロシアの信用は無い。
自覚が必要という事だ、そうでなければ、ロシアは、世界から
必要無くなる。


>エネルギー供給や交通分野などの社会基盤(インフラ)の整備

それは日本と組む以外出来ないのだよ。良く考えることだ。

要は、ロシアが経済規模で他の主要国に大きく引き離されてるから、今、成長真っ盛りの東南、東アジアと連携して利益を得たいってことね。
日本と連携したいしたいならまず、北方領土還せや。
まあそれ抜きでも、ロシアはあんま信用ないから連携したくないが。
ただ、プーチン個人は信念があって嫌いじゃない。
 

ロシア中国あたりは何か裏があると思って勘繰ってしまう 

ロシアは、プー君が論文を書かなきゃならないほど、経済が切羽詰まってる?

アメリカを中心とした経済制裁が効いてるのでしょう。 

プーチンには悪いイメージしかなかったけどそれもメディアに作られてる物だったのかも?ユダヤ人資本から国を取り戻したとも言われてるので違う角度からも情報を仕入れて判断しようっと。 

露プーチンも存在感を示す為には、さすがに動かなきゃいけない状態になって来たかな。
蚊帳の外に置かれてしまってるしね。
経済的に苦しい局面の露としては、ただ北朝鮮に肩入れしていてもジリ貧
 

いざとなったらエネルギーを断つつもりだろう。とんでもない。ロシアにはすでにウクライナやヨーロッパに対してそれをしている、あるいは、おびやかしている実績があるからな。日本は、ロシアにはエネルギーを依存してはならない。それよりも、もっとカニとかをとらせろよ。 


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