インドネシア・スマトラ島北部のアチェ州東部で２５日午前１時半（日本時間同３時半）ごろ、
原油の採掘現場から出火した。火は近隣の民家に燃え移り、地元の防災当局によると、
少なくとも１０人が死亡したほか、約４０人が重軽傷を負って地元の病院で手当てを受けている。

　当局によると、地元住民が地下２５０メートルまで掘り下げて原油を違法採掘していた現場で、
何らかの原因で引火したとみられる。地元住民は当局に対し、「住民がドリルで地下を掘っていたら、
午前０時ごろに原油が出始めた。住民らが原油を取ろうと集まっていた時に突然爆発した」と話しているという。

　地元消防当局と、現場近くに拠点を持つ国営石油会社プルタミナが、共同で消火に当たっているが、
２５日午前の時点で鎮火できていない。アチェ州東部には小規模な原油採掘現場が点在しており、
違法採掘現場も多く含まれているとされている。

画像：スマトラ島北部の違法油田で起きた火災の様子



朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL4T3SFML4TUHBI01B.html