「ヘイト」のインフレ化、続く論争 「私こそ被害者だ」
自治体のヘイトスピーチ規制が広がっている。
社会の分断を食い止めるという評価がある一方、どこまでをヘイトとするかの線引き論争はなお続いている。
どう考えればいいのか。
■重たい言葉、軽いノリで拡散 真鍋厚さん(評論家)
いま、国や自治体が法律や条例でヘイトスピーチを規制することは重要かもしれません。
しかし、もっと大切なのは、社会の側が「ヘイトは許さない」という共通認識を持てるかどうか、です。
残念なことにここ数年、それとは裏腹に日本社会では「ヘイト」という言葉のインフレ化と呼べる状況が広がっています。
何かを批判する際、あまりにも安易にこの言葉が使われ過ぎています。
たとえば昨年、芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展で昭和天皇をめぐる作品が問題になったとき、一部メディアがこうした作品は日本人への「ヘイト」だ、という表現で強く批判しました。
ネットの世界は、もっと深刻で…
(公開部分ここまで)
朝日新聞DIGITAL 2020年2月10日 13時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN2843PCN1GUPQJ00N.html
【【朝日新聞】真鍋厚「安易に『ヘイト』使われすぎ」たとえば一部メディアが、昭和天皇をめぐる作品に「日本人へのヘイトだ」と強く批判した】の続きを読む
自治体のヘイトスピーチ規制が広がっている。
社会の分断を食い止めるという評価がある一方、どこまでをヘイトとするかの線引き論争はなお続いている。
どう考えればいいのか。
■重たい言葉、軽いノリで拡散 真鍋厚さん(評論家)
いま、国や自治体が法律や条例でヘイトスピーチを規制することは重要かもしれません。
しかし、もっと大切なのは、社会の側が「ヘイトは許さない」という共通認識を持てるかどうか、です。
残念なことにここ数年、それとは裏腹に日本社会では「ヘイト」という言葉のインフレ化と呼べる状況が広がっています。
何かを批判する際、あまりにも安易にこの言葉が使われ過ぎています。
たとえば昨年、芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展で昭和天皇をめぐる作品が問題になったとき、一部メディアがこうした作品は日本人への「ヘイト」だ、という表現で強く批判しました。
ネットの世界は、もっと深刻で…
(公開部分ここまで)
朝日新聞DIGITAL 2020年2月10日 13時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN2843PCN1GUPQJ00N.html