1: かわる ★ 2021/09/20(月) 20:45:53.16 ID:SHJLU3YV9
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トリウム燃料サイクルの利点は、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる点である。新たな原子炉では冷却のために水ではなく、溶融塩が使用されることになっており、原子炉から出る廃棄物は毒性が低く、半減期も短い。さらにトリウム溶融塩原子炉を使った原子力発電所は、水を必要としないことから、大きな居住地から遠く離れた不毛地帯にも建設することができるという。タイムズ紙は、中国が開発している新たな原子炉は2060年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を実現するのを促進するものになるだろうと指摘してる。
原子力発展のため、トリウム燃料サイクルを使用することを最初に提案したのは米国である。しかし、1960年代にこのプロジェクトは中断された。そして1970年代にトリウム溶融塩原子炉の開発に関心を示したのが中国である。しかし当時の中国は技術的基盤の発展レベルが低かったため、そのような原子炉を作るという目標を実現することはできなかったとタイムス紙は指摘している。そのプロジェクトが再開されたのは2011年になってからで、中国科学アカデミーがより環境に無害で、安全な方法でエネルギーを創出できる技術を開発するよう指示した。
トリウム溶融塩原子炉の試験炉は高さ3メートル、幅2.5メートルと小型である。2メガワットの電力つまり1,000軒の住宅分の電力を創出することができる。中国政府の計画によれば、実験が成功すれば、最大100メガワットの出力を持つ小型のトリウム溶融塩原子炉システムが完成する。これで数十万軒の住宅の電力が保障できる。原子炉の建設は2020年に完了することになっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、計画が遅延していた。

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https://jp.sputniknews.com/science/202109208699315/

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