1: oops ★ 2021/08/17(火) 23:43:58.74 ID:8OSfjWUP9
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(CNN) 2010年に初めて発見された謎の初期人類「デニソワ人」。デニソワ人が存在していたことを示す化石上の決定的な証拠は、シベリアのアルタイ山脈のふもとにあるデニソワ洞窟で見つかった5つの骨だけだ。

しかし今、4828キロ離れたフィリピンの民族のDNAが、人間の進化における最大の謎に新たな光を当てている。

米科学誌カレントバイオロジーに12日に発表された論文によると、フィリピンの民族「アイタ・マグブコン」は、デニソワ人由来のDNAの割合が確認されている中で最も高い。

現在の人類の一部にデニソワ人のDNAが残っているのは、私たちの祖先のホモサピエンスがかつてデニソワ人と出会い、性的関係を持って、子どもをもうけたことによる。

こうした「交雑」が起きたのは今から5万年以上前、アフリカを出た現生人類がネアンデルタール人やデニソワ人と出会った時のことだ。ただ、特にデニソワ人の場合、遭遇がどこで起きたのか特定するのは難しい。

これまでにデニソワ人の化石が発見された場所はシベリアのみ。それ以外にはチベット高原で見つかったあごの骨がデニソワ人のものである可能性が指摘されている。

フィリピンとスウェーデンの共同チームは今回、フィリピンの人類史を幅広く調査し、118の集団の遺伝子構成を調べた。

その結果、アイタ・マグブコンがデニソワ人の遺伝子を約5%保有していることが判明。論文の著者であるスウェーデン・アプサラ大の遺伝子学者、マティアス・ヤコブソン氏によると、これは以前の研究で約4%との結果が出ていたオーストラリアのアボリジニやパプア人を上回る値だという。

論文の著者らは今回の研究結果について、デニソワ人がかつてアジア全域で暮らしていたこと、ホモサピエンス到来のはるか前にフィリピンに住んでいた可能性が高いことを改めて示すものだと指摘。異なるデニソワ人の集団がさまざまな時と場所でホモサピエンスと交雑していたこともうかがえる。

2021.08.17 Tue posted at 13:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35175309.html

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