1: ヴァイヴァー ★ 2020/12/15(火) 19:55:08.00 ID:CAP_USER9
韓国映画を観るだけではなく、現場に行って映画と関わった私の経験からいうと、韓国は役者の層が厚い。
主演級の男女優から、脇を固める個性派やシブ目の役者までバラエティに富んでいる。
主役級になるとオーラがあるし、男優の場合は背も高く立ち姿がきれい。女優はいうまでもなく華がある。
しかも、その多くがちゃんと動けて、ちゃんとアクションもできる。

『人狼』のキャスティング(カン・ドンウォンとハン・ヒョジュ)には感心したし、映画のできはさておき『~VAMPIRE』のヒロインを演じた女優さん(チョン・ジヒョン)もとてもよかった。
キャスティングに幅があるというのは、映画界にとって大きなアドバンテージになる。

一方、日本の場合、アイドル的な人気タレントが主演を張り、脇を固めるのはいつものおじさん役者。
シリアスなドラマ系になると、主演はだいたい同じ顔触れ。
いつも同じ役者ばかりで作品の区別がつかないほど。
実写の場合はやはり役者ありき。その部分が充実している韓国はやはり強いと思う。

今の日本の劇場は、追体験の場にしかなっていない。人気アニメや漫画、ベストセラー小説の実写化ばかり。 オリジナルといえる作品とはほぼお目にかかれない。

それは何を意味しているかといえば、観客は「知っているものしか見たくない」。
彼らは、正体のわからないものに金と時間はかけたくないということになる。

これは映画館としては末期的な状況だと、私は思っている。

(一部抜粋)

ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e5b60f95fde5092bb0c7888df5ee468ebee96f4


押井守は、日本の映画監督、マルチクリエイター。
代表作は『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』『攻殻機動隊』『ケルベロス・サーガ』『立喰師列伝』など。
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【【映画】押井守監督 「韓国映画は強い。日本映画、末期的な状況」 映画界に苦言】の続きを読む