エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社が２０１５年８月２２日に撮影した北朝鮮・寧辺の核施設＝米シンクタンク「科学国際安全保障研究所」（ＩＳＩＳ）提供

　【ソウル時事】３０日付の韓国紙・東亜日報によると、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）は報告書で、北朝鮮が７月初めから寧辺の核施設にある黒鉛減速炉（５０００キロワット）を再稼働させた兆候があると明らかにした。黒鉛減速炉を稼働させた兆候が捕捉されたのは２０１８年１２月以来。北朝鮮が中断していた核開発を再開した可能性がある。

　寧辺には北朝鮮の核関連施設が集中しており、黒鉛減速炉の使用済み核燃料を再処理し、核爆弾の原料となるプルトニウムを抽出する作業が行われてきた。東亜日報が入手したＩＡＥＡの９月定例理事会の報告書によると、黒鉛減速炉で冷却水排出などの兆候が観測されたという。

時事通信　2021年08月30日09時33分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021083000225