1: みの ★ 2021/12/03(金) 14:35:02.10 ID:D/Gh9RqR9

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 明日香村にある国内最古の本格的な庭園跡の発掘調査で、池と近くの水路が溝でつながっていたことがわかりました。

 今回の調査で、庭園の池の全容が解明し、県は今後、復元や公開に向けて、整備を進めることにしています。

 明日香村の「飛鳥京跡苑池」は、1300年余り前の飛鳥時代に天皇の宮殿のそばに造られた国内最古の本格的な庭園の遺跡です。

 橿原考古学研究所が発掘調査を進めたところ、北池と、その北側にある水路が溝でつながっていたことがわかりました。

 溝は石を積み上げて造られていて、幅はおよそ60センチ、深さはおよそ40センチ、長さは14メートルもあり、池からあふれた水を水路に流すために設けられていたいうことです。

平成11年に発見されたあと、この遺跡では断続的に発掘調査が続けられてきました。
今回の調査によって、長方形に似た形をした北池と、五角形で中に島がある南池などが、南北およそ100メートル、東西に60メートルほどの範囲に設けられていたことが明らかになりました。
研究所の鈴木一議主任研究員は「この時代の天皇の宮殿に付属する庭園についてはここでしかわからない。当時の文化や、建築技術などが一連の調査で明らかにできた」と話していました。
県は遺跡をいったん埋め戻したあと、令和7年度以降の復元や公開に向けて、整備を進めることにしています。
今回の発掘現場は、4日から2日間、一般公開されます。

【飛鳥京跡苑地とは】。
平成11年に明日香村で発見された「飛鳥京跡苑池」は、飛鳥時代の7世紀に、天皇の宮殿の付属施設としてつくられた庭園の遺跡です。
整然と石が敷き詰められた池や石造物などが見つかったことで、全国的に注目を集めました。
この遺跡の全容を解明しようと、橿原考古学研究所は断続的に調査を実施していて、東西100メートル、南北280メートルの範囲に広がる庭園のうち、池の部分の全貌が少しずつ明らかになっていました。
このうち、最初に発見された南側の池は、東西63メートル、南北53メートルに及ぶ大きな五角形をしていて、石組みの護岸で囲われていました。
池の中には島が設けられていて、噴水のような石造物も見つかりました。
こうした遺物などから、南側の池は、外国からの訪問客をもてなすためなどに使われたとみられています。
一方、北側から見つかった池は、長方形のような石組みの護岸が設けられていました。
周囲では、湧き水を流すための石を組み合わせた溝が見つかっていることなどから、水を使った儀式などが行われたとみられています。
また、池の内側にむけて砂利などで傾斜をつけるという、のちの日本庭園にも通じる改修が行われたことも明らかになりました。
今回、発掘調査が終わって、遺跡の池の部分の全容がほぼ明らかになったことについて、飛鳥時代の歴史に詳しい東京学芸大学の木下正史名誉教授は、「東アジアの庭園にはない独特の部分があり、東アジア社会の中で、日本がどう文化を取り入れ日本をつくっていったかを象徴的に示す遺構になる」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20211202/2050009085.html
2021年12月2日 17時02分

【【NHK】国内最古の本格的な庭園遺跡、奈良県明日香村の飛鳥京跡苑池の全容解明 復元公開に向けて整備】の続きを読む