1: 七波羅探題 ★ 2021/08/14(土) 10:26:49.36 ID:N/Od2OXn9
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 日本選手団の金メダルラッシュに沸いた東京五輪だったが、選手へのインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷が問題となった。

 卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼は自らのSNSアカウントに届いた内容を7月31日に公開。そこには「死ね!」「くたばれ!」などと書かれた文字が次々に出てくる動画が掲載されていた。

 聖火最終ランナーを務めた女子テニスの大坂なおみにも、ネット上で日本語の批判が殺到した。

 ニュース配信サイト大手のヤフーニュースのコメント欄、通称「ヤフコメ」には、大坂の記事に数百ものコメントがついた。そのほとんどが、大坂に対する批判だ。なかには「(聖火最終ランナーは)純日本人を起用するべきだった」といった外国人嫌悪むき出しのコメントもある。

 ヤフーニュースの月間ページビュー(PV)は昨年4月に225億を記録。ニュースメディアとして影響力は大きい。にもかかわらず、なぜ選手を傷つけるコメントが放置されているのか。ヤフー関係者は、こう話す。

「ヤフーニュースのPVのうち、1~2割はコメント欄が稼いでいる。コメント欄を問題視している人は社内でもたくさんいるが、PVが減るから閉鎖できないんです」

 ヤフーは「多様性と調和」を理念に掲げる東京五輪・パラリンピックのオフィシャルサポーターでもある。大会組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは、ヤフコメ欄などにあふれる選手への批判について問われると、「特定の企業についてエディトリアル(編集)の部分には要請できない」としながら、「大きな問題意識を感じている」と回答した。

 ヤフーニュースは、どう考えているのか。

「コメント欄は、公開しているコメントポリシーに違反したものは削除し、投稿停止措置を取るなど誹謗中傷対策を強化しています。また、現在は有識者会議を招いて議論し、削除件数や基準についての透明化を目指しています」(ヤフー広報担当)

 高田昌幸・東京都市大教授(ジャーナリズム論)は「ネット上の匿名投稿は必要。実名でしか意見を言えない社会は諸刃(もろは)の刃。権力批判も難しくなる」とした上で、言う。

「コメント削除等の権限をヤフーに与えすぎるのも危険。世論を一定の方向に導きかねない。匿名コメント欄を維持するなら、削除や非表示の明確な基準を示し、個別具体的にも理由を明らかにすべきです」

 スポーツは人と人を結びつけるもの。心ない言葉で社会を分断するものであってはならない。(本誌・西岡千史)

※週刊朝日  2021年8月20‐27日号

AERA 8/14(土) 10:00配信
https://dot.asahi.com/wa/2021081300020.html


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