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中国団体観光客、一時ビザ免除へ

李在明政府がスタートし、ビューティー・免税・観光業界内で業況改善の期待が高まっている。

しばらく冷え込んでいた韓中関係が改善されれば、中国依存度の高いこれらの業界に薫風が吹きかねないという見方が出ているためだ。

8日、産業界によると、李大統領が外交・安保分野で「国益中心実用外交」を核心基調として掲げ、韓中関係改善への期待感が高まった。

李大統領は中国について、「重要貿易相手国であり、韓半島の安保に影響を及ぼす国であり、前政権の最悪の状態に至った韓中関係を安定的に管理していく」と言及した。

中国がトランプ政権2期目の発足を基点に、昨年11月に韓国をビザなし入国対象に含めるなど、韓国に向けて積極的に関係改善の意志を示している点も肯定的な要因として作用している。

韓中関係が改善されれば、恩恵の期待が大きい代表産業分野は化粧品だ。

アモーレパシフィック（090430）やLG生活健康（051900）など主要化粧品企業は、中国市場で韓流人気のおかげで急速に成長したが、サード（THAAD）配備による限韓令（限、韓国令）で直撃弾を受けた。

限韓令が本格化した2017年、アモーレパシフィックの営業利益は約30%も減少するほどだった。

以後、化粧品企業は米国、日本などへポートフォリオを多角化する戦略を展開してきた。

アモーレパシフィックは今年第1四半期、西欧圏の売上比重が19.9%で中華圏(12.4%)を上回ったが、LG生活健康は中国の売上比重が12%で北米(7%)、日本(7%)より依然として高い。

ある化粧品業界関係者は「李在明政府の基調により韓中関係が改善されるという期待感がある」として「この間難しかった中国事業の正常化、市場回復に肯定的な影響があると予想される」と話した。

また別の業界関係者は「中国の規制が強化され、韓国ブランドの中国進出に困難があった」として「両国関係が改善され、このような規制が緩和されれば化粧品販売量増加に役立つだろう」と見通した。

両国を行き来する観光客が次第に増えている中で、旅行・免税業界も韓中関係改善に期待をかけている。

中国が韓国にノービザを許可し、中国を訪れる韓国人が急速に増えている。

先月のゴールデンウィーク期間(5月1~6日)、トリップドットコムの韓国サイトで上海は航空券予約順位3位に上がった。

さらに、今年第3四半期に韓国政府も中国団体観光客に対する一時ビザ免除を施行する計画だ。

中国人観光客は新型コロナウイルス感染症で空の道が途絶え、急減したが回復中だ。 昨年韓国を訪れた中国人観光客は460万人で1位を占め、今年1~4月には中国人157万人が韓国を訪問した。

特に旅行業界では、習近平国家主席が今年11月、慶州（キョンジュ）アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議を機に訪韓すれば、中国人の韓国観光に対する心理的障壁が大幅に低くなるものと期待している。

韓国観光公社関係者は「中国景気が良くないとしても所得水準が高い層は引き続き厚くなるだろう」とし「中国は絶対に放棄できない市場」と説明した。

深刻な不況に見舞われている免税業界も、韓中関係の改善に期待をかけている。

免税業界関係者は「免税業界は対外変数に敏感にならざるをえないが、新政府が入って韓中関係が回復すれば好材料として作用するだろう」とし「ただし関連制度などにも変化がありうるので複合的に見守らなければならない」と話した。

聯合ニュース　2025-06-08 07:31
https://www.yna.co.kr/view/AKR20250605136500030