1: 仮面ウニダー ★ 2024/05/26(日) 12:38:48.79 ID:1TX4tO1v
ー前略ー
・独立の動きとみた中国の懲罰的台湾包囲演習
本演習を実施したのは、中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区である。
その報道官は5月23日、軍事演習に関し「台湾独立を図る動きに対する効果的な懲罰だ」とする談話を発表した。
また、「台湾に干渉する外部勢力への厳正な警告だ」と強調したのは、米国や日本などを念頭に、
台湾に対する協力連携を牽制・阻止することも目的であったことの表明である。
今回の演習は、台湾国防部の発表によると軍艦15隻、海警局艦船16隻、軍用機33機の作戦展開が確認されている。
ー中略ー
専門家の間では、前回の演習は主として経済封鎖を目的としていたが、
今回初めて本格的な台湾侵攻をシミュレートする軍事演習を行ったと指摘されている。
また、中国軍が自国の沿岸に近い離島を標的としたのも今回が初めてとされる。
このように、中国軍の演習が軍事侵攻を想定して次第にエスカレートし本格化・実戦化していると判断されることから、今後一段と警戒を強める必要があろう。
・米空母ロナルド・レーガンに課せられた使命
ペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問に対抗する前掲の2022年演習は、中国が警告を発した後に演習が開始された。
今回の演習は中国が予告なく開始し、後から実施を明らかにしたところに大きな違いがある。
しかし、米軍はそれを見越して空母ロナルド・レーガンがフィリピン海で活動し、
南シナ海でオランダ海軍との二国間演習を実施したと見ることができよう。
ロシアのウクライナ侵攻を数か月前に予見した米国の情報優越によるものと考えて間違いなかろう。
第7艦隊の発表によると、南シナ海での共同作戦に参加した部隊は、米海軍の沿海域戦闘艦「USSモービル(LCS-26)」、貨物弾薬補給艦「USNSウォリー・シラー(T-AKE-8)」とオランダ海軍フリゲート艦「HNLMSトロンプ(F803)」である。
ー中略ー
他方、オランダは17世紀に中国や日本との貿易の中継基地として台湾を支配した歴史がある。以来、その結びつきは途切れていない。
最近では、オランダの議会が、中国が一方的に台湾海峡の現状を変えることを受け入れないよう呼びかける決議案など、
台湾に友好的な決議案二つを圧倒的多数で可決し、台湾を強力に支持する立場を明確にしている。
オランダ海軍のフリゲート艦トロンプはこの後、6月26日から8月2日に予定されている環太平洋合同演習(RIMPAC)2024に参加するためにハワイへ向かっている。
ロナルド・レーガンは5月16日、巡洋艦「ロバート・スモールズ(C-62)」、駆逐艦「ハワード(DDG-83)」とともに横須賀を出航し、日本における前方展開部隊の空母として最後のインド太平洋哨戒を行い、今年後半に米国に帰還する予定である。
なお、後任は近代化改修が終わった空母「ジョージ・ワシントン」であり、同空母も日本へ向けて航海を始めている。
・「2027年問題」は決して疎かにできない
ー後略ー
樋口 譲次
JBpress 2024.5.26(日)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81194
・独立の動きとみた中国の懲罰的台湾包囲演習
本演習を実施したのは、中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区である。
その報道官は5月23日、軍事演習に関し「台湾独立を図る動きに対する効果的な懲罰だ」とする談話を発表した。
また、「台湾に干渉する外部勢力への厳正な警告だ」と強調したのは、米国や日本などを念頭に、
台湾に対する協力連携を牽制・阻止することも目的であったことの表明である。
今回の演習は、台湾国防部の発表によると軍艦15隻、海警局艦船16隻、軍用機33機の作戦展開が確認されている。
ー中略ー
専門家の間では、前回の演習は主として経済封鎖を目的としていたが、
今回初めて本格的な台湾侵攻をシミュレートする軍事演習を行ったと指摘されている。
また、中国軍が自国の沿岸に近い離島を標的としたのも今回が初めてとされる。
このように、中国軍の演習が軍事侵攻を想定して次第にエスカレートし本格化・実戦化していると判断されることから、今後一段と警戒を強める必要があろう。
・米空母ロナルド・レーガンに課せられた使命
ペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問に対抗する前掲の2022年演習は、中国が警告を発した後に演習が開始された。
今回の演習は中国が予告なく開始し、後から実施を明らかにしたところに大きな違いがある。
しかし、米軍はそれを見越して空母ロナルド・レーガンがフィリピン海で活動し、
南シナ海でオランダ海軍との二国間演習を実施したと見ることができよう。
ロシアのウクライナ侵攻を数か月前に予見した米国の情報優越によるものと考えて間違いなかろう。
第7艦隊の発表によると、南シナ海での共同作戦に参加した部隊は、米海軍の沿海域戦闘艦「USSモービル(LCS-26)」、貨物弾薬補給艦「USNSウォリー・シラー(T-AKE-8)」とオランダ海軍フリゲート艦「HNLMSトロンプ(F803)」である。
ー中略ー
他方、オランダは17世紀に中国や日本との貿易の中継基地として台湾を支配した歴史がある。以来、その結びつきは途切れていない。
最近では、オランダの議会が、中国が一方的に台湾海峡の現状を変えることを受け入れないよう呼びかける決議案など、
台湾に友好的な決議案二つを圧倒的多数で可決し、台湾を強力に支持する立場を明確にしている。
オランダ海軍のフリゲート艦トロンプはこの後、6月26日から8月2日に予定されている環太平洋合同演習(RIMPAC)2024に参加するためにハワイへ向かっている。
ロナルド・レーガンは5月16日、巡洋艦「ロバート・スモールズ(C-62)」、駆逐艦「ハワード(DDG-83)」とともに横須賀を出航し、日本における前方展開部隊の空母として最後のインド太平洋哨戒を行い、今年後半に米国に帰還する予定である。
なお、後任は近代化改修が終わった空母「ジョージ・ワシントン」であり、同空母も日本へ向けて航海を始めている。
・「2027年問題」は決して疎かにできない
ー後略ー
樋口 譲次
JBpress 2024.5.26(日)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81194